残り一か月
“Time Fry”:時が経つのはあっという間である。ついこの前イングランドに来たかと思っていたのに早くもゴールが見えてきた。帰国の便を買ったのである。約一か月後。降り立ったヒースローから飛ぶ。掛け持ちしたり無職になったり、銀行預金がゼロになったり。しかし、英語がペーペーだった自分が遠い異郷の地でサバイバルできたというのは大変嬉しくまた誇らしいことだと思っている。
こうしてゴールが見えたものの、毎日の生活の中でついつい見落としている大事なものがあるのではないか。まだまだこの街を知り尽くしてはいないのではないか。そう思い虱潰しに今まで気になっていたことをやっている今日この頃だ。というわけでこのコーナー。
Lightmanの一週間
2日日曜日
家主に彫刻ナイフを貰ってから、クジラを彫っていた。で途中で止まったままになっていたので仕上げた。その際思いついたのが、クジラの形の喫煙パイプを作ること。幸いガレージに工具があったのであーでもないこーでもないといいながら作業し完成。
穴を大きく開けすぎたために既製品のコーンパイプよりやや燃えるのが早いが取り敢えず見た目もいいし満足。
made pipe #smokepipe #whale #carving
4日火曜日
今までずっと気になっていて結局足を運んでいなかった「SS Great Britain」号という船の博物館に行った。まあこれもブリストル出身そしてイギリス国民が尊敬するエンジニアことブルネルの設計である。入場料£16と割高に感じられるがなんと入場券が1年間有効なので、隣町バースの温泉史跡が£20で一日有効であることを考えるとかなーりお得だと思う。
施設は大きく二つで、博物館とGB号の復元保存から成っていた。史上初の鉄製船舶(当時は鉄の船は珍しかった)でかつ蒸気機関の船がどのような運命をたどったのか最初に博物館で知り、いざ船内へ。一等客室のベットですら寝返りが打てないほどキツキツだったので昔の船旅は大変だったんだなとしみじみした。
SS GREAT BRITAIN #ssgreatbritain #bristol #brunel
ゆっくり見ても3時間かからなかったので、内容的にはそんなに多くないのかもしれない。しかし迫力を味わえたし数奇な運命についても知ることが出来たので、一見の価値はあったと思う。
6日木曜日
G活の後、N爺の友人を紹介してもらう。なんでも御年83歳で健康状態のため家から出ることが出来ず、そんな彼女のために爺が教会でミサを録音。毎週その方の家で録音を聞いているのだそう。彼女は所謂老人ホームに住んでいらしたのだが超綺麗だった。古い教会の建屋を改装して作られているそうで、エレベーターに長い廊下まであったので驚いた。曾孫までいらっしゃるとのことで、写真が沢山飾ってあったことも印象的だった。自分も老後は家族に恵まれたらなとは思う。
こうして家から出られなくても(勿論ヘルパ―さんとかが付き添って定期的に外出しているとは思うが)家にいながらミサに参加できるというのは面白いなと思った。それにその状況でも聖書を読み祈ることを続ける姿に、宗教というか信心ってすげえと感じた。
最後に
仕事が不定期なのでいつまとまった時間がとれるかは分からないが、残りの時間、大事に使う。