放浪記

LightManの放浪旅行記。東西南北ふらふらと。

久しぶりに美術館に行った話

年の瀬の清算

 気がつけば年の瀬、みなさん如何お過ごしだろうか。

 すっかり寒くなった、というか寒すぎてビビっている。しかして大都会静岡での移動手段はバイクのみなので、耐え難きを耐えるしかないのである。先日も箱根を通ったが、頂上の気温は0℃。そこをバイクで走るんだから寒くないわけがない。

 そもそもバイク乗りの冬対策の装備は着重ね以外ほぼ皆無。特に寒さのダメージを受ける指への対策は車体のバッテリーで稼働するヒーター付きのハンドルを付けるか、バッテリーで稼働するヒーター付きのグローブを着けるかである。

 しかして、30年前のポンコツ不死鳥に新しく何か装置を着けるのはなんだか心配。またバッテリー切れになったらただの手袋同然のシロモノを持ち運ぶのは、なんだか遠出をして遊ぶ事が多い自分の行動様式には合わない気がして…。

 そんな私にベストマッチだったのが、光電子繊維なるものを使った何の変哲もないペラペラの手袋。これを普段使っているレイングローブの下に重ねてはめるだけで全然寒くない。お値段¥1400也。一蘭のラーメンと替え玉3杯分我慢すれば買える温もりと思うとお買い得ではなかろうか。

総括

 ところで11月は投稿を飛ばしてしまった。前回の投稿で「そう、ついにiPadを導入したのである。小さいし、持ち運びに便利。なぜ今までこの発想に至らなかったのか....。これで、好きなとこに行って好きなことを書く、が捗りそうな気がする。」とかイキリ散らしといてこのザマである。

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 11月と言うか10月末からのコンテンツも多かった。「箱根一周、渋谷ハロウィン、996、タイカン、ザム、美術館、野生のグース発見x2」どっかのタイミングで追い上げて書きたい。とりあえず今回は2点。

美術館とザム

 大好きな蘭州麺屋、ザムザムの泉が年末で閉店すると聞いて都内へバイクを駆ったのは今月頭の話。朝から鳥男のチェーン交換、オイル交換をし、夕方には広尾でザムった土曜日。食べる前から判っていたが、やっぱりザムは美味かった。(今年に入っても何度か足を運んでいたが、そういや記事にしてなかったかも)

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 全くのノープランで、ただザムがために都内に出て来たから、時間も遅め。神奈川デポに戻るにはなんだか疲れていて、折角なので都内で宿を探し彷徨う。たまたま見つけたバイク用駐輪場が上野にあり、付近のネカフェ・サウナ・ホテルを巡るがどこも満員だった。結局その日はたまたまネカフェの空きを発見したため事なきを得た。その日暮らしとはまさにこのこと。

成り行き任せ

 翌朝、ジモティに勧めてもらった新宿のパン屋でモーニングサービスを楽しみながらその日の予定を立てる。ビルに徐々に差し込み始める朝日を見ながら嗜む朝食はいい時間。脳裏を掠めたのは、昨夜の徘徊時に見ていたこんな垂れ幕。

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 知ってはいたし、過去に太郎の特別展も見に行ったことがあったが、何よりらしくないことがしたいと思い、芸術の秋にはちと遅いがここで見つけたのも何かのご縁って事で足を運んだ。

あの日のあの場所で

上京時代以来数年ぶりの東京都立美術館。遠い昔、ブログに登場した友人Kが実は趣味でジュエリーを作っていて、それが都立美に展示されていると聞いて来た以来だった。

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 チケットを買うと思いの外太郎は人気で、券を買ってもすぐには入場できない。入場時間が30分ごとに区切られる時間制で、40分ほど待つ形に。特段やる事もなく、わざわざ外に出るのも面倒だったので1Fの奥へ行く。奇しくもKのジュエリーが展示されていた部屋だった。

ごったに=破体

 そこであっていたのが破体展。書道の一種で、金文、隷書、篆書、契文といったいろんな書体を混ぜた書を見た。今でいうフォントぐちゃぐちゃな文字の羅列で読みにくいが、各々が好きなように書いているのか元気な感じは伝わった。

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 個人的には入り口で観覧者名簿を筆で書かせてくれるのがgood。今日日硯と筆なんて滅多に使う機会がないから珍しくて面白いし、今から書を見る時に自分も筆で何か書いた後だと入り込みやすい。これが噂のアクティブラーニングなのか。

太郎

 当の太郎はというと、絵画・彫刻と知っての通りの奇妙奇天烈奇々怪々が並んでおり、それぞれの作品を一体どのような心境で製作したのか、それぞれのキャラクターや構図の意味を妄想しながら見ることが出来て楽しかった。

 しかし、音声ガイドで(音声は阿部サダヲ)、「芸術は理解しようとするんじゃなく、好きとか嫌いとか感じるもんや!!」という太郎の言葉聞いて、それまで詮索に徹していた私は見事に敗北したのであった。

 ただ、より彼を知ることが出来た機会だったことには違いない。今回の知見は2点。初来日というデッサンは写実的で、守破離でいう守の時代があったこと、渋谷駅の廊下の巨大壁画が実はコロンビアの廃棄場で偶然発見されたものであり、修復されたのちに今に至ること。

 分かり易く、作成者同様作品にも自信に満ち溢れた感じというか覇気やインパクトがあるので好きなことには変わりなかった。この勝手さというか自由な感じが前述の破体に繋がる気がして、なんかオトクな感じだった。

Just do your オナニー

 昔読んだことがある太郎の金言集にこんなのがあって。

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「ぼくはこうしなさいとか、こうすべきだなんて言うつもりはない。”ぼくだったらこうする〟というだけだ。それに共感する人、反発する人、それはご自由だ。」

 

最近爆発してる???