放浪記

LightManの放浪旅行記。東西南北ふらふらと。

パーティー三昧の一週間が終わった話

Alcoholic

 「今は30日の朝5時である。年の瀬、自分にとって飛躍の年となった2019年にしみじみしながら眠れない夜を過ごしていた」…というのが書き出し。結局朝は筆が進まず、こうして今書いている。前回の更新からこっち、毎日がパーティーだったので睡眠サイクルが狂っている今日この頃だ。

この一年を振り返って

 基本的に衝動的な性格なので、何かを計画して実行に移したという経験が今まであんまりなかった。特に、気力や根性でどうにかなるチャレンジは沢山やってきた(その例が原付日本横断だと思う)。

 

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 しかし今回はお金を貯めるために大学を休学し一年間上京して就職するという、自分の20年間の人生の中で極めてロングスパンなチャレンジだった。思い返せば6月にイングランドに来てからここまで、本当にあっという間だった。今だったらもっとこうしていたのに、と思うことは沢山あるが、それはそのぶん自分が成長できたということでいいだろう。

 一年前の今日、まだ日本にいて暢気に年越しうどん食っていた自分が今こうしてイングランドにいると思うと、本当に感慨深い。

 

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Lightmanの2019年最後の一週間

23日月曜日

 この日がスターバックスの最終勤務日。駅構内に入るためのIDをボスに渡し、退場。何故か尾崎紀世彦の『また逢う日まで』を脳内再生。

 夜はN爺ファミリーのクリスマスディナー。N爺夫妻、N爺兄カップル(バツイチで新しいパートナーとは結婚していない、興味深い愛のカタチ。)、N爺娘夫婦、N爺娘と僕の8人。ピラピラが出ないクラッカー(引っ張るとはじけて音が鳴る。中になぞなぞクイズが入っている)をやって、食事がスタート。N爺娘の旦那さんが中国系ということもあり、料理はまさかの中華鍋だった。みんな割と上手にお箸を使えていたし、美味い美味いと言いながら具を取り合った。

https://www.instagram.com/p/B6brETWDHVG/

Xams dinner !!!! #xmas

 食後は「シャレード」というクイズゲームをした。出題者が音を出すのが禁止されているなかボディランゲージで本や劇、映画のタイトルを当てるというもので単純ながらなかなか面白かった。僕のためを思ってなのか、誰でも知っているような有名なタイトルが多かったので参加しやすかった。N爺兄カップルの帰り際にプレゼントを渡すと、まったくの想定外だったみたいで凄く喜んでくれた。

24日火曜日

 この日は駅構内のテナントの面子でのパーティー。前日の礼儀正しいディナーとは打って変わり、みんながビール缶片手に飲めや歌えやの大騒ぎだった。前も話したが駅ではマルチカルチャーな面々が働いているので、各々が持ち寄った手料理がバイキング料理みたいに並んでいてテンションがあがった。僕が作った炒飯も好評だったが、個人的にはポーランド人の作ったフライドチキンが絶品だった。

 お酒が回ってきて話に上がるのはやはり仕事の愚痴で、やっぱりやめてよかったなと確信。基本的に管理組織がスタバと同じなのでどこも同じ問題を抱えているみたい。個人的にびっくりしたのは、流ちょうな日本語を話すスペイン人の女の子がいたことである。去年の6月まで渋谷に住んでいたらしく、吉祥寺と同じ井の頭線だという話で盛り上がった。なんというか世界は狭い。

25日水曜日

 この日は朝から教会でミサ。向かっている途中、am10時だというのに道路に人っ子一人歩いていなかったのでびっくりした。日本も是非、商業目的のクリスマスを辞め休日制度を採用すべきであると思う。ミサはクリスマスということもあってかいつもより人は少なめ。だが一つ嬉しいことがあった。例の神父がパンとワインをくれたのだ。N爺もそれに気が付いていて、お互いガッツポーズした。

 

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 その後N爺宅でターキー(ローストチキン)をご馳走になった。そして面白いのが、その晩家主主催のクリスマスディナーにもお呼ばれしていて、そこでもターキーを食べた。グレイビーなる鳥の肉汁で作ったソースとブレッドソースなるクリーミーなソースの二つを付けながら食べる、というスタイルは両家とも同じだったのでイングリッシュスタンダードが見えた気がした。

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Christmas dinner #xmas #christmas #turkey

https://www.instagram.com/p/B6gHHSZjX_b/

Christmas lunch #christmas #xmas #turkey

26日木曜日

 ブログを朝書いて寝落ち。昼頃目が覚めてN爺宅にお呼ばれ。この日も道路は車がガラガラ。Boxing Dayと呼ばれるこの日はターキーとは別の伝統料理を楽しむ風習があって、それを頂いた。その名も「Boxing Day soup」。間違って「Boxing soup」と呼ぶと、スープはボクシングしないよとN爺にからかわれた。名前は仰々しいが、要は昨晩の残りもので作ったスープ。しかしこれがシチュー的にトロッとしていて美味い。

 食後は買い物に出かけた女性陣に置いて行かれたN爺とお喋りを楽しんだ。中でも「cockney」と呼ばれるロンドン労働者階級のスラングの話が面白かった。ノリ的には日本の「その手は桑名の焼き蛤(その手は食わない)」に似ていて、「apples and pears(stairs)」といった感じだ。一番のお気に入りは「Bristol City (breasts)」だ。

 夕方はスタバのメンバーで呑みに行った。4日連続の飲酒で体がアルコールを引き受けず、そんなに飲めなかった。

27日金曜日

 久しぶりのG活。庭の苗木を引っこ抜く作業をN爺と共同作業で行う。1時間で£10ゲット。鍬のことをフォークと呼んでいたのだが、自分にとってフォークはカトラリーという認識しかなかったのでなんとも面白く印象的だった。

 夕方はジム。12km/hで30分走る。それでもやっと5km。

28日土曜日

 雨が降ってなかったのでスケートボードの練習場に行く。クリスマスプレゼントに買ったローラースケートを練習するためだ。20代のいい歳こいた自分が、腰ぐらいの身長の地元のガキンチョに「大丈夫か?」と声をかけられるほどズッコケている様は後から思い返すとなんだか恥ずかしい。ただ、やっているときはもう夢中で、前回まで出来なかった登攀が出来るようになったりある程度の坂道を滑り降りてもコケなかったりと楽しくてしょうがなかった。久しぶりに、遊びに夢中になった気がした。目下の問題は「止まれない」ことだ。困ったものだ。

https://www.instagram.com/p/B6n6Jk_Dpr-/

The great wall #cardiffskates #skateboard #bristol

29日日曜日

 朝はミサ。キャロルを歌ったのだが、どれも聞いたことのあるものばかりで歌いやすかった。ただ、今まで歌詞を知らなかったので改めてこういう意味なのかと理解しながら歌うとまた感覚が違った。

 

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 昼過ぎにG活を済ませた後、以前行ったジョンカボットの塔に前職の同僚と行った。見晴らしがいいところに行きたいと言っていたのでうってつけだと思っていたが、正解だったみたいだ。ただ、何回も写真を撮りなおさせられたのが面倒くさかった。インスタグラマーの片鱗を見た気がした。

 

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 最上階のプレートにマン島までの距離が刻んであってしみじみ。

https://www.instagram.com/p/B6rPtmkjSUJ/

It was highlight of 2019. #2019 #bristol #england #isleofman #iom #southern100

30日月曜日

 早朝ブログを書きかけて寝落ち。起きると街が霧に覆われていた。街中霧で包まれていて、3軒先の家が見えない状態だった。しかし日が指しているような感じはあったのでもしやと思い再びカボットの塔へ。霧に包まれたブリストルの町はさながら雲海のようで、2019年の最後に相応しい荘厳な感じだった。昨日はわいわいがやがや賑わっていたのに今日は音を立てることすら恐れ多いような、そんな空気が漂っていた。

https://www.instagram.com/p/B6toCgFjcTf/

Fog #bristol #sunset #fog #england #2019

 帰り際、中国人の留学生と話をした。どんな一年だった?と聞くと、とても特別な一年だったと彼女は答えた。彼女同様、特別な一年にできたことで僕は胸がいっぱいだった。

最後に

 2019年の更新はこれが最後になると思う。上手くまとめられないが、本当にいい一年だった。それでは読んでくれた皆さま、よいお年をお迎えください。