放浪記

LightManの放浪旅行記。東西南北ふらふらと。

Goodwood Revivalに行った話

温故知新

 突然だがイギリスと聞いて何の国だと思うだろうか。紅茶?フィッシュアンドチップス?僕がこの国に来る以前から印象としてあったものの一つ。それは「古いもの好き」ということだ。事実この国に来てから「古い家のほうが価値がある」「200年以上営業している店」などを見かける。

 その一つが今回足を運んだGoodwood Revivalというイベントである。一言で言うなら、会場全てが20世紀にタイムスリップしたようなクラッシックカーレースのお祭りである。

始発に乗って

 今回の移動手段は電車だ。これまではどこに行くのもバスだったので初めての試みであった。最安で抑えたが£26、ロンドン2往復できる値段だ。というのも今回のイベントの場所がイングランドの南西に位置するチッチェスターという所謂田舎であり、ブリストル間のバスが運行していなかったからだ。車両に自転車を積み込み(こっちの電車は普通に持ち込める。日本と違って輪行バッグに入れる必要がない)、3時間の長旅の末会場に着いたのは10時am前後だった。

Back to the 20th century

 駅に着くとすぐに洗礼を受けた。皆お洒落なのだ。おじさんはツイードにハンチング帽やハット帽、マダムはワンピースドレスに羽根つき帽。それから自分は予約しなかったが、会場と駅のピストンバスも古そうだった。そして会場までの道のりでは、世界で一番美しい車とも呼ばれるジャガーtypeEがぞろぞろ。興奮が止まらなかった。

Start your engine !!! #goodwoodrevival #goodwood #england

 会場に着くと既にレースは始まっていて。レーシングカー特有の爆音が会場に響いていた。予約していたスタンド席に急いで向かう。マン島レースの際に学んだ「レースはスタンド観戦のほうが楽しめる」という教訓を生かし、買っておいたのだ。それともう一つ理由が。以前から(ロンドンにぽっしゅを探しに行くぐらい)ぽっしゅな人に会いたいと思っていたので、£70(入場券も含めると£140)と大きな出費だったが身銭を切ったわけである。

 

www.1jpsho.com

 

会場の全てが動態展示

 レースを観戦しつつ、練習走行の時間に会場を回ったので時間を無駄なく使えた。会場には40年代っぽいのスタイルの服屋や美容院(当然出てくる女性は当時流行っていた髪型で出てくる)、クラシックカー修理の店や女性用の下着屋まであった。何から何まで、古かった。でもコスプレみたいな「着られている感」がなく、「着こなしている」様がかっこよかった。日本でもクラシックカーのイベントに行ったことはあるが、参加者までクラシックになるのを見るのは初めてである。

 パドックも一部を除いて無料で入れるし、入場料を除けばお金をかけずに楽しむことができた。銀行口座に日本円で10万円も残っていない自分にとって、時価総額3000万円越えの車がズラリと並んでいる様を見ることができるというのはなかなかあり得ないことであり、ましてそれが大好きな「クラシックカー」だったから尚幸せだった。更にグッドウッドは飛行場も兼ねていて第二次大戦中の飛行機の実物が飾ってあったり。しかもレースの最後には飛行展示もあり、

グッドウッドだけにグッと来た。

https://www.instagram.com/p/B2aQw5qD5sH/

End of festival #goodwoodrevival #goodwood #greatbritain #spitfire #saturday

感想

 結論から言うと、£140以上の価値のあるイベントだった。先ずは文化を肌で感じられたこと。大量生産された新しい安価なものを短いサイクルで使うことが常な日本からは想像できないぐらい、古いものを大事にする文化だ。

 そして勿論レース観戦。スタンドが最終コーナーとクランクまで見渡せるいい席だったので、マン島に比べて迫力が違った。サイドバイサイドでコーナーに侵入してきてテールを滑らせながら曲がり、寸分の差で前に出る出ないが決まる。その瞬間の音や匂いを含めた全てを間近で味わえるというのは大変ゼイタクだった。しかも車がメインだったにもかかわらず、バイクのレースが一戦あったこともラッキーだった。

 そして新たな人との出会い。シートが隣だった夫妻は親切にしてくれて。やっぱり好き者同士だから話も会い、最後には連絡先まで教えてくれた。それともう一人。高級車を複数所有されているぽっしゅな人のメールアドレスを聞くことができた。ちょっとの時間ではあったが、彼の人生哲学を聞くことができた。

 いつもはTシャツにジーンズサンダルだったが、ジャケットにローファーで来ていてよかったと痛感した。