放浪記

LightManの放浪旅行記。東西南北ふらふらと。

英国滞在最後の一週間を迎えた話

夢うつつ

 長かった英国滞在もあっという間に時が過ぎ、帰国まで一週間となった。なんだかすべてが夢のようで、本当に終わるんだという実感があまりないというのが正直なところだ。

 働いて、好きなことして。ずっと続くかのように思っていた。まあでも始まりがあれば終わりがあるわけで。

Lightmanの英国滞在最後の一週間

25日火曜日

 N爺に連れられてウエスタンスーパメアに行った。観光地として栄えた街で、夏は観光客でにぎわうそうだ。ウェールズとの境の海特有のお世辞にも綺麗とは言えないビーチになぜ人が惹きつけられるのかいささか疑問だ。

 
 
 
 
 
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 しかし海沿いだからか、昼飯で食べたフィッシュアンドチップスは激ウマだった。

26日水曜日

 最後の週ということで仲良くなった人から連絡がちらほら。この日はスタバ時代の同僚と飲んだ。彼は僕よりも早く劣悪な環境に気が付き先に辞めたが、なんだかんだ連絡が続いてこうして会っている。

 「自分は只逃げただけだったが、君は戦ったからすごいよ。告発状は君の一番の功績さ」と言われ、そういうものかと思った。結果として環境は変わらなかったから、僕としては失敗だったんだけど。しかし上司をクビにするのは初めての体験だったので、貴重な経験とは言えるかもしれない。

 

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27日木曜日

 足が遠のいていた日本人会に向かった。参加者はもちろん日本語話者だが、ほとんどが日本人ではなく趣味で勉強した人々。こんなマイナー言語をよく勉強しようと思ったなと感心するし、しかもそれが必要性ではなく趣味というのは頭が上がらない。「オリジナルの言語で好きなアニメやゲームを楽しみたい」という彼らの情熱は尊敬するし、僕もそうでありたいと思った。

28日金曜日

 この日は駅の別店舗のスタッフが母国へ帰るということで送別会。一件目はライブハウス兼パブって感じのところで、結構本格的なスタジオだった。久々に会う面子を前に懐かしさでいっぱいだったが、どうも音楽のジャンル的にパンクというかヘビメタというか爆音系の音楽だったので会話は困難だった。日本のライブハウスと違って入場料やチケット等は販売しておらず、寄付を募っていたことが印象的だった。この国では何かと寄付やチャリティーが行われている。そしてそれが当たり前なので結構皆お金を落とす。

 二件目でクラブに行った。しかも地元ではゲイやレズ等セクシャルマイノリティの巣窟と有名らしく緊張したが行ってみると楽しかった。ポールダンスのセットやお立ち台、監獄のセットまで手が込んでいていかにもといった感じだった。途中で一服に外に出た時、ウェールズから来た女の子グループと話をした。4人のうち3人がレズビアンだった。まさに魔窟。

 

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 そのうちのリーダー格の子がバイセクシャルらしく、いろいろ話を聞くことが出来た。一番印象的だったのは男との行為より女同士のほうが気持ちいいと豪語していたことだ。詳しく聞くとキスが好きらしく、なるほどイングランドの路上キスは結構な確率で女性がキスをねだっているのはそういうわけなのかと納得した。

 なんだか意気投合して誘われたので一緒に踊った。今まではクラブに行くと一人でDJの前で踊っていたが、輪になって踊るのも楽しいもんだと知った。年齢層も若いからか、踊りにキレがあってみんな溌剌としていた。リーダー格の女の子は自分に自信が溢れているからか、輝いて見えた。エロいけど、其れを上回ってかっこいい。今の僕はただのエロだからどうにかこうなりたいもんだ。

3月1日日曜日

 お世話になったN爺たちと会うのはこの日が最後になった。これはN爺に限った話ではないが、最後のはずなのになんだか悲しいとは思わず、生きてりゃまた会えるぐらいの気概なのでしばしの別れといったところだ。ただ、友人としての付き合いは勿論ながらいい雇い主でもあった。彼のおかげでこの国をより知ることが出来たというのは紛れもない事実である。

2日月曜日

 ブリストルで過ごす最後の一日。運のいいことに朝から快晴。夏を思い出しながら、ハーバーサイドで昼間からビールを呷った。カレッジグリーンとサスペンションブリッジに行って憧れのケリー・グラントと同じ場所で写真を撮った。

 

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 連絡をしたら会ってくれるというので昨年9月以来会っていなかった中国人と会った。彼の言葉には何か重たいものがある気がしていたので話を聞くのが好きだったのだが、今回も「的を得たことをいう人を探すことが一番難しい」とか意味深なことを言っていたのが印象的だった。帰り際、見てな(笑)というので目で追っていたらなんと乗り込んだのは派手に路駐されたロールスロイス。しかも運転手付き。念願だったポッシュ(というかリッチ)に会えた瞬間だった。自己啓発なんて要らない、強いて勧めるとするなら孫子だという彼の教えを実践しようと思う。

 

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最後に

 日本人が少ないという単純な理由でブリストルの語学学校に行くことを決めそのまま住み着いたが、本当にいい街だった。田舎すぎず都会過ぎず、どの町に行くにもアクセスいいし。まあ住めば都ともいうが。

 さて、次の記事で書くが今はロンドンのN爺兄宅にいる。帰国まで残り2日。