この記事は
イギリス時代に家主からもらったサブマリーナが壊れてしまったので、修理に出しに時計屋さんに行った話。自動巻きの時計で重りの部分が外れてしまい時間にズレが出ている状態。下調べをして地場で長くやってそうなお店をチョイスしたが、結果は題の通り。理由は…。(123文字)
虎の威
貧乏学生を地で行く筆者が異国の地で手にしたもの。それはロレックスのサブマリーナ…のパチモンだった。物忘れが激しい自分でも貰った日のことは覚えていて。家主から貰って直ぐはそれがパチモンだと気付いてなかった。当時からワークマンを着ていたが、腕にはしっかりサブマリーナで恥ずかしながらなんだか自分自身の価値が上がったかのように錯覚したし妙な自信がついたように感じたものだ。
蓋を開けるとパチモンで見事にブランドに翻弄されたワケだが、今思うとあれはいい教訓だったと考えている。そもそもどこにでも行く自分が一番腕時計に求めるのは、耐久性その一点である。(無論いつまでたっても学生気分とはいかないので、今はTPOに合うことも重要であるが。)それを忘れて、単に値段が高いとか有名であることだけに価値を見出すのは違うぞ、と言う教訓に繋がったのである。
玉手箱
そんなわけで自分の次の世代にそれを伝える際に同じように教えてあげられたらなという思いから後生大事に取っておいたのだが先日故障していることに気づき、遥々隣町の時計屋に出向いたわけだ。
しかし結果はと言うと受け付けて貰えなかった。理由は二点。「①模造品に関する法律」及び「➁修理の際に復元不能となる可能性がある」ということだった。①についてはよくよく調べたところ、所持自体には問題はなさそうで、販売はNGだった。まあお店としては修理であっても模造品を扱っている時点で信用に関わるんだろう。➁については初耳だったのだが、模造品によっては裏蓋がスクリュー式と見せかけて実は接着されている等、開けたが最後復元不可能なものもあるそうだ。
最後に
リサーチがよかったのか、しっかり地場で商われているお店だけにキッチリと断られてしまった。念のため他の手段を探しているが、修理できないままとなると残念な気がする。
まあ次の世代が私よりアホでないことを祈るばかりだ。来週は予定ありなので今週は静岡でゆっくり過ごす予定。