夜にぶらり
最近静岡はというとすっかり日が暮れるのが早くなって、18時にもなれば辺りは直ぐに真っ暗。長夜の季節である。
先週末は県内散策をしていたが、今回は天気が全然だったので特に出回っていなくて。どうせ直ぐには寝ないし眠れないし、平日だったが仕事終わりにぶらり。今回はそのことを書く。
最南端
向かった先は静岡県の最南端、御前崎だ。先日大崩海岸に行った際、そういえば海岸線といえば御前崎もあったなと引っかかっていたので行くことにした次第。
山道を抜けるとそこには岬が、みたいな感じではなく長い海岸線を走ることが出来る珍しいタイプの最南端。海岸線のちょっと内陸側の高台に灯台がある。因みに潮が満ちていると道に波しぶきがかかることも。
大人プリン
着いた頃には当然真っ暗で、荒れた満ち潮が見えるだけだった。水面に映る月でも見ながらぼーっとしたいとか思っていたが生憎月も見えず。夜の明かりに引き寄せられる羽虫のごとく、何気なく高台の灯台を目指した。
灯台の下暗しとはよく言ったもので、高台の住宅街はひっそっりと静まり返っていた。その中にポツンと明かりが着いている建物が。そこで目にしたのは…「大人のプリン」という張り紙だった。
岬の学校
そこはなんと珈琲屋で。以前御前崎に来た時には気づかなかった。大人プリン200円と聞いて店に入ると、中から出てきたのは爽やかなご婦人。カフェの店員さんにしてはシャキシャキしてんなと思ったら、それもその筈。このカフェ、旅館と併設になっているらしく普段は女将さんもしているとのこと。商い中の看板はしまってあったもののまだやっていたみたいで、プリンを頂いた。美味し。
で他愛ない話をしていると、女将さんが元教師だという話を聞き盛り上がった。「人間相手の仕事でこんなに面白い仕事はない」と言い切る女将さんはなんだかカッコよかった。今は退官されてたまに教壇に立つことがあるとかで、女将さんをしつつカフェを経営し、有志で生涯学習の講座(古典が専攻なので古典を教えるらしい)をしているという、いろいろやってる面白い人だった。オマケでコーヒーまで入れてもらって、遅くまでいろいろ聞かせて頂いた。
最後に
でこの女将さん、バイクに乗るらしくガレージに案内され、乗ってみていいよと試乗までさせて頂いた。容姿のことを言って申し訳ないがとても定年を迎える人とは思えないハツラツとした方で、定年迎えて人生カラッポになる人もいる中で滅茶苦茶アクティブやなーと感心した。写真は女将さんの愛車と宿の前で。
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「岬の宿・八潮」、一泊2食付き1万円とのこと。朝は270度に広がる海からの日の出が見れるとか。「人生失敗しそうだからやらない、なんてもったいない。失敗するのは当たり前なんだから、成功したらラッキーぐらいのつもりでなんでもやってみな」とは女将さんの言葉。イギリスに行く前、そう思ったはずだったが、なんだか忘れていた感覚を思い出させられた瞬間だった。
今週のお題「眠れないときにすること」