待ちに待った週末に
部品の注文ミスでグースの整備が遅れたことは前回書いたがその後何とか部品を注文、週末に間に合い金晩に部品交換をした。
で土曜は朝から遠乗りをしたのだが、まさかあんなことになるとは…。まあ結論は題の通りだ。
富士山
5時に目が覚め、とりあえずバイクに乗る。18:00頃に友人とザムザムに行く(久々に出したワード。通っていた3年前から移転し今は都内にあるとのこと)約束をしていたので、山梨抜けて埼玉に寄りそのまま南下すれば都内だしいい時間つぶしだろうという相変わらずのガバガバスケジュールで西へ。
山中湖、道志みち(これもジモティお勧め。阿蘇的なワインディングが気持ちよかった)を通り富士宮市へ。上京していた数年前、深夜に起きてご来光を拝みにカブで来たことを懐かしみながら、富士山登山道吉田口にフラっと。
プチツーリング
上京時代を思い出していると当時が懐かしくなって、元同僚キムに連絡。ほんの軽い気持ちでツーリングに誘ってみるとOKが出たので、道すがら秩父まで走った。
50過ぎたオッサンにはあるまじきフッ軽っぷりと走りっぷりに驚きつつ、昔話に花を咲かせた。しかし在社当時縁があった社内のツーリングクラブは現在活動が減ったらしくキムはなんだか覇気がなかった。
事件
18:00の待ち合わせまでの暇つぶしということで秩父を過ぎたのが15時過ぎ。長瀞という川下りで有名な場所があるのだが、事件はそこで起こった。突然バイクが止まったのだ。エンジンがうんともすんとも言わなくなり、取り敢えず路肩へ避難。出勤まで48時間を切り、職場まで300キロ以上離れた場所で交通手段を失う。入社3か月にして欠勤を覚悟したことは言うまでもない。
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保険でレッカーを呼び、待つこと3時間。なんとか助けに来てもらうことが出来た。待っている間、30℃を超える猛暑の中水を買いにコンビニまで2キロ歩く。しんどかった。当然ザムザムの約束はキャンセルした。
伝統芸
しかし不幸中の幸いというか、たまたま止まった場所が以前住んでいた深谷まですぐの場所で。上京時代にお世話になっていたバイク屋さんに送ってもらった。
深谷に住んでいた時分(九州の人間からすれば関東=上京なので、東京でなく深谷に住んでいようと上京である)、そのバイク屋さんにはカブがパンクした時に度々レスキューに来てもらっていた。今回久しぶりに顔を出したわけだが、店長から「相変わらずうちの店が好きだねぇ」とからかわれてしまった。
数年前住んでいた時、何度となく助けてもらい良くしてもらったからだと思う。お店を見た時、バイクが動く動かないは抜きにして本当にホッとした。実は埼玉から宮崎にカブで帰る際バイクを点検してくれたのもこの店で。出発したあの日を思い出した。
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最後に
バイクは長期的な修理が必要とのことで結局動かず乗って帰ることが出来なかったのだが、ザムザムに行く予定だった友人が迎えに来てくれてタンデムで神奈川デポに送ってもらった。日曜日に無事、静岡まで電車で帰った。恐らくこんな機会がないと乗らなかったであろう豪華列車ロマンスカーも堪能することが出来た。怪我の功名というやつだ。
クーラーの中、快適に移動しながらなんでバイクに乗るのか考えた。電車や車だったら、汗もかかないしそうそう止まることもないだろう。結局論理的な答えは出なかったが、こうして旅先で止まってもどうにか帰ってこれるいい時代。トラブルを混みにしても兎に角面白い。これに尽きるんじゃないかと思った。
はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」