放浪記

LightManの放浪旅行記。東西南北ふらふらと。

空港でネパール人を助けた話

迷い人

 先日の話である。空港に件の象使い先輩を見送りに行った際、彼を待っている間ベンチに座って待っていた。するとキョドキョドした外国人っぽい男性が一人。声をかけるとチケットの発券の方法が分からなくて立ち往生していたとのこと。なるほどチケットの発券機は指定の時間までシャットダウンしているらしく、その案内の看板も日本語でしか書かれていなかった。

 

走馬燈

 当然のことながら英語で説明。しかしどうやら彼は英語も日本語も苦手な様子。結局Google翻訳で会話をしながら説明した。取り敢えず飛行機に乗り遅れたわけではないと理解した彼は安心したようで、それからとりとめのない話をした。ネパールから来て、宮崎のカレー屋さんで働いていたこと。大阪の両親に会いに行くための人生初の日本国内線一人旅だということ。

 そして当然一年前のイギリス時代を思い出したわけで。渡英初日ロンドンに降り立った僕は地下鉄で道を聞いて回った。もちろんアクセント強すぎの片言英語なんて誰も耳を貸さない。そんな中、話を聞いてくれた人がいた。嫌な顔一つせずに最後まで僕の話を聞いてくれた。そんなことを思い出しながら何歳なのかも知らないが、ただただ彼に頑張れと思った。

 

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僕が100ルピーの神様

 別れ際、彼がパスポートから紙幣を出し僕に手渡してきた。100ルピー札。調べたところ水20ℓ、外食でおなか一杯になれる金額だそうだ。レートでは日本円で90円だが、感覚的には1000円ってところかな。

 

 
 
 
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 断ったがどうしてもというので頂いた。ネームペンで名前を書いてもらおうとすると驚いていたのでまあまあの金額だったのだろう。この先今度は彼が困っている人を見つけた時、その人を助けてくれれば幸いだ。昔僕がされたように。