放浪記

LightManの放浪旅行記。東西南北ふらふらと。

長浜ラーメンを食べた話

福岡から

 久しぶりの更新になる。これまで復学の準備や引っ越し、携帯電話の契約やバイクの整備などなどやらないといけないことが山積みで忙しかった。更新していないのに気が付けば100PV超えていたりするから、次の記事を待っていてくれる人には申し訳ないと思ったりする。

 今日はラーメンを食べた。そのことについて書きたい。

 ソウルフード

 公には話していなかったが筆者は出身福岡である。今でこそ人生の中で、福岡で過ごした時間よりも県外で過ごした時間のほうが長くなってしまった。しかし祝いめでたといわれれば若松様だし、天神と博多は違う場所だと思っているし、そして勿論ラーメンと言えば豚骨である(最近は横浜家系も好きだが)。更に言うなら、札幌ラーメンが味噌ベースで横浜家系ラーメンが魚介ベースであるように、豚骨ラーメンと言えば博多ラーメンではなく長浜ラーメンなのである。

 長浜ラーメン

 ここからは諸説あるというのを念頭に聞いてほしいのだが、長浜とは福岡市中央区の地名で(福岡市には博多区や城南・早良区等OO区という括りがある)近所に築地的な鮮魚市場がある。その昔そこで働く人々が早く出来上がる昼ご飯を求めたため、短時間で茹で上がる細麺さらに茹で時間が極端に短い固麵が生まれ、それが所謂博多豚骨ラーメンの発症だと言われている(というか筆者はそう信じている)。

 自分が小さい頃はXXXから向こうは屋台が立ち並び、夜なのに昼のように賑やかっだったことを覚えている。

 ラーメン屋台

 先日親と話しているときに長浜ラーメンの話になり、お互い十数年行っていないし久しぶりに行きたいってなことでの今日だった。夜8:00、XXXに行くと、そこには子供ながらに覚えていた屋台の連なりはなく、ただ暗闇だけが続いていた。

 早速ググると後継ぎ不足で屋台が絶滅寸前との記事が。しかし以前の行きつけの店を調べるとかろうじて残っていた。あれだけあったのにたった4件。しかし入ってみると懐かしい雰囲気のままで、しかも今日働いていた人が以前いたスタッフのことを知っていた。

 一杯550円

 昔を知る者同士しみじみと話しをした。長浜ラーメンは一杯600円以下(最盛期は500円以下)なので一覧や一風堂のような1000円ラーメンより良心的である。先に櫛や豚足を頼んでラーメンに替え玉計5杯しても一蘭で替え玉一回の値段と同じである。

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 なんでも今は客不足に担い手不足で利益をとるか歴史を守っていくかの判断が難しいところなのだという。ファーストフードならマックや牛丼屋があるし、屋台という半分野外みたいな環境だから熱い夏はお客が来ないし寒い冬はお客が来ない。薄利多売なので利益を上げたいあまり、お客を締め出す店も少なくないそうだ。昔は屋台で隣のお客さんと仲良くなって仕舞いには一緒に飲むなんてことがあったにもかかわらずだ。

 最後に

 県外から帰ってくるたびに僕の好きだった福岡は最早ないと思わない日はないが、気が付かないところでも、らしさというのは姿を消し変わっていくものなのだろう。どこまで行っても商売だから儲かってなんぼ。利益を出せなければ生きていけない世界である。とはいうものの、なんだか寂しい。そう思った。