放浪記

LightManの放浪旅行記。東西南北ふらふらと。

ロンドンに始まり倫敦で終わった話

9か月ぶりのピカデリーライン

 空港についてフライトを待っている合間にこの記事を書いている。昨日一昨日とロンドンを満喫したので少々グロッキーだが、それもまたいい。入国時に使ったきり乗っていなかったヒースロー行きピカデリーラインがとても懐かしく感じられ、センチになっていた。出国ゲートをくぐる時、誰も見送りに来ていないはずなのに後ろ髪を引かれる気がした。

 正直な感想として、帰りたくない。ホームシックならぬアウェイシックとでもいえばいいのか、このまま居ても生き残っていく自信があるし、なんだか渡航前日の感覚が嘘みたいだ。まあ言ってもしょうがないので、今回の英国滞在は想定以上の成功を遂げたということで心に刻んでおく。

Lightman英国最後の2日間

3日火曜日

 早起きをして荷造りをした。元々その予定だったこともあって、スーツケースに入らない荷物は宅急便で送ることにしていた。しかし渡航前はイギリスは寒い、ただただ寒いという印象しかなく、夏は半袖短パン、真冬でもまさかシャツにマフラー、ジャケットなりコートなりを羽織るだけで充分快適に過ごせるとは夢にも思っていなかったので、フリース素材の嵩張る服を山ほど持ってきていた。郵便局(Royal mail)に持っていくとまさかの£170(20キロ、大きめの電子レンジぐらいの段ボール)と言われて。勿論本なども入っていたが、そこまで高級ブランドだとか思い入れがあるとかではなかったのでほとんどの服はチャリティーショップに奉納することにした。これを教訓に、運よくこの記事を読んだ人はイギリスに来る際は服は少なめ現地調達を強くお勧めします。日本で服買うお金あったらこっち来て何かおいしいものでも食べよう。

 すっからかんになった部屋を見るとなんだか寂しいながらも、本当に走り切ったんだなという達成感で一杯だった。よくもまあしぶとく生きたもんだと我ながら感心した。

 
 
 
 
 
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 昼過ぎのロンドン行きのバスに乗りロンドンへ。片道切符が切なかった。因みに今回は券を買った際コロナの影響が懸念されたのでアジア経由はあえて取らなかった。昨今国によっては感染者発生国からの渡航者を拒む国も出ているから少し値が張ったけど予定通りフライトするみたいだからラッキーだったと思う。

 N爺兄の家に立ち寄り荷物を置いた後、O2アリーナへ。「Music for the Marsden」というライブを見るためだ。癌の研究所への寄付を目的とした所謂チャリティーライブで、イメージ的には1985年のライブエイドみたいなもんだ。人生初のアリーナライブだったけどシートはステージを見下ろせる位置で、アーティストとの距離感を味わうことが出来た。個人的な目玉は何といってもEric Claptonだった。葛西紀明もびっくりの文字通り生ける伝説:レジェンドのギターをナマで見ることが出来たのは超絶興奮した。20分程度ながら年を感じさせない声・立ち姿・演奏には驚いたし、このクオリティならツアーに行ってもいいと思った(というか行く予定だったけどチキっていたら券を取り損ねた)。

 
 
 
 
 
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4日水曜日

 昼前にゆっくり起きて、ハイドパークをN爺兄と散歩。ただただ静かでのんびりとした時間を過ごした。初めてロンドンに来た時に見たアルバート公の記念柱を横目に、Victoria and Arbart museumに行った。自動車展を見るためだ。美術品に強い当館がどう自動車を表現するのかを見たかったので、London classiccar showとはまた違った期待をしていた。

 
 
 
 
 
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 予想通り、車がズラリというわけではなくて当時の時代背景を示す写真や服装などが展示されていて、こう来たかと思わず唸ってしまった。特にT型フォードに代表されるライン作業で効率を上げたことに関して、当時の豚の精肉の過程(同じような流れ作業)の映像を流してこれがインスパイアされた結果だと説明していたのが面白かった。

日が沈むころにはN爺兄の家に戻り、夕食&パブ。最後までイングランドを楽しんだ。

最後に

 まだ家に帰り着いていないが、一応これで渡英編は終わりを告げるわけである。思い返しても毎日が濃すぎて直近のことしか覚えていない。ふとブログを読み返すとこんなこともあったなってなる。果たしてどんな力が付いたのか、これからが見ものだ。

 N爺兄に別れ際、「さよならは言いたくないから、新しい出発を楽しんできてね」と言われた。確かに日本に帰るが、これは終わりではないのである。新しい始まりに何か言いたいことだが、今日は最後に一言。取り敢えず生き残ったのでボーナスステージクリア。