放浪記

LightManの放浪旅行記。東西南北ふらふらと。

この国の“戦争”に触れた話

先週の話

 前回の更新から10日が経った。今はというと先週の金曜日から風邪をひいていて、たまたまの休み(今週は週3の勤務)に救われたといったところだ。今日は最高気温が10℃、最低気温が7℃といった具合で寒いので風邪ひくのも仕方がない。

 前回の更新からまたいろいろあったので振り返りも兼ねて書いていく。

Lightmanの一週間

日曜日

 70キロほど自転車に乗った翌日だったのでケツが痛いのをおしてミサに行く。ミサが終わって、牧師さんにランチに誘われる。そこでヨークシャプディングを食べた。「日本人はいつも寿司を食うのか?」とN爺が聞いてくるたびに「じゃお前は毎日ヨークシャプディングを食うのか?」と返していた、それである。フィッシュアンドチップスとともにこの国の伝統料理とは知っていたものの、食べたことはなかった。

 
 
 
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 正確にはローストビーフアンドヨークシャプディングだが、広義では肉料理に妙なパンが付いてくるという料理のスタイルをいう。シャリの上に載せたらなんでもSUSHIになるといった具合のガバガバ感がまた面白い。まあ味は美味いがそれは偏に肉やスマッシュポテト、ソースの旨味でありなくても良くね?ってのが素直な感想だった。

 たまたま戦争の話になったとき教会のグループのおばあちゃんが、親の影響で小さい頃はドイツのことが嫌いだったが、ある時赦すことに気づいた・それに新しい世代に罪はないと言っていたことが印象的だった。

水曜日

 朝起きると濃霧で、周囲が全く見えない状況だった。仕事が終わったあと、N爺の車でウェールズに行った。明後日ラグビー3位決定戦に臨む、あのウェールズである。ブリストルから約1時間で首都のカーディフに着く。以前海岸から見えたあの橋を渡って行くのだが、日本と同じ島国にも拘らず車で別の国に行けてしまうというのがイギリスの不思議なところである。

 

www.1jpsho.com

 

 前々から、サッカーやラグビーではイングランド・ウェールズ・スコットランドと別れて出場するくせに、国際会議ではユニオンジャック掲げてUKとして顔出してくるのはなんでだ?ってかなんかセコいっていう疑問というか感覚があった。しかし橋を渡ってウェールズに入ってからほとんどの看板がウェールズ語と英語の二語で表記されていることに気づき、ウェールズが独自の言語を有する場所なのだと知ることができた。もし日本も九州弁やアイヌ語、琉球語がもう少し根強く残っていれば同じようになっていたのだろうか。

 
 
 
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 郊外のパーク&ライド駐車場にクルマを停め、首都カーディフにはバスで移動。2人分の往復バス料金と駐車代込みで£5。安すぎる。カーディフではお決まりの観光スポット、カーディフ城を見学。お城自体も眺めが良かったし隣の資料館もボリュームがあった。

 でも一番印象的だったのはビジターセンターの地下にあった戦争資料館だった。これはおそらくカーディフ城の地下道がWW2の時に避難所として使われたことに関係して建てられたと思われる。当時の武器や服装など様々な資料とともに、戦争の経緯などのフリップをN爺と一緒に読んでいった。Ddayと呼ばれるノルマンディー上陸作戦の説明など、勝者視点のあの戦争とはこういうものだったのかと感じることができた。

金曜日

 ポピーの日(第一次世界大戦の追悼の日)が近づいているので、駅にもポピーの飾りが。

 
 
 
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 仕事終わりに同僚と御飯に行く。勤めて3か月になるが、新歓もないし定例食事会もない。今回が初めてだったが、職場の同僚とはこれぐらいの距離間のほうが過ごしやすい。やっぱり同僚は家族とは違うからね。

最後に

 この国にきて、やっぱり日本人だから・アジア人だからという理由で悪口をいわれることはなくはない(大概そういう人もイギリス以外の出身)。でも幸い身の回りにはそんな人がいないし、何より75年前は敵同士だった国のN爺と僕が、今こうして仲良くしているというのは感慨深い。