むかしむかし、ベトナムで入国拒否されそうになった話

3月のサイゴン

 サイゴンサンダルをご存知だろうか。ベトナム戦争時代、軍用車のタイヤなどのゴム繊維を原料に作られたサンダルのことだ。
 サンダルでバイクに乗る国、ベトナム。この国を訪れたのは2018年3月のことだった。その前の年の4月に貰った原付バイクを1年で10000キロ乗って、頭の中はバイクで一杯だった。しかし日本は車社会。バイク社会に飛び込みたいってことでベトナムを目指した。

 

トランジットの罠

 3月は春休み。大学のマレーシア出身留学生が実家に帰るというので同行。しかし僕はしがない貧乏学生。彼と同じ直行便は高額すぎて使えず、トランジットしまくることに。日本から香港を経由(香港で翌朝まで待機)。翌朝香港からベトナム・ダナンに移動。同日昼ベトナム国内線でホーチミン(サイゴン)に移動。同日夕方ホーチミンから国際線にてクアラルンプール(マレーシア)に到着という流れだ。
 で、ここに大きな落とし穴があった。行きと帰りは同じポイントを通過するようにしていたのだが、ベトナムは二度目の入国はVISAが必要だったのだ。全く調べていなかったので知らなかった。マレーシアに3日間滞在後ベトナムに滞在する予定だったので、一回目の入国は本当にトランジットのためだけ(ダナン―ホーチミン間)。
 国内線に乗り換える際に入国手続きをされていたとは知らず(確かにマレーシアに行く最中、ダナンの空港でそんなことを言われたような気もするが英語だったしよう判らん)、ベトナムを満喫しようとホーチミンに戻ってきたら、VISAを取れとか言われる有様。

 気が付いたのがクアラルンプールでホーチミン行きの飛行機のチェックインをしていた時。黄色い紙に訳も分からずサインさせられて。後で落ち着いて読むと誓約書だった。「VISAを取得せずに入国するので、どうなっても航空会社を訴えませんよ」ってもの。

 

結局

 ホーチミンに着いた途端に日本に強制送還されるのでは、とか社会主義国家だから何か怖い事させられるのではとかいう不安と絶望の中、飛行機は無慈悲にも離陸しだして。離陸前に何とか集めた情報では「arrival visa」なるものがあり、空港内で取得できるとあった。   
 一か八かの思いで到着。申請するもinvitation letter(紹介状)がないから却下される。なんて言ったか覚えてないけど、とりあえず帰りの航空券だけ見せて怪しい者じゃないとアピ-ル。そしたら今度は入国期間の制限があるとか難癖付けられて。それでもめげずに再提出に再提出を重ねた結果、長蛇の列だった申請所には僕一人に。
 Am2:00くらいだったと思う。そしたら手招きで呼ばれてすいすい処理が進み。奇跡的にVISA取得という!!!!!
 今となってはいい思い出だけど下調べは入念にって話。